理事長・院長あいさつ

ごあいさつ ~こころ病む方々に寄り添って~

 四半世紀を過ぎようとする二十一世紀では、多様化した複雑な人間社会が形成され、地域においても、こころ病む方が増えています。日常生活の中で、自然災害、種々の感染症、ネット社会による職場環境の変化、高齢者や子供のこころの問題など、人間を取り巻く環境要因でこころに変化が起き始め、こころが病むのは当然なことでしょう。当院(医)川室記念病院(旧常心荘川室病院)は、そのような方々のために、温かい手をさしのべたいと、こころの治療を続けております。当院は、「仁寿」と「常心」を基本理念として、四季折々の風景を醸し出すえちご北新保の地に医療の灯をともし、146年という歳月が流れましたが、地域の方々と共にこころの治療病院を育てて参りました。私は“精神障がい者が自己決定できる環境”を整えることが重要であり、そのためには、地域に様々なサービスが存在し、障がい者一人ひとりに合った場を創ることが大切だと思っています。また、私は“障がい者が暮らしやすい場所は一般住民にとっても暮らしやすい場所である”という信念を持っています。そのためにも、医療・福祉活動を通じて、地域の中に周囲の方々を思いやるこころ(愛他のこころ)、すなわち「まあるいこころ」で共に“にっこり”と笑顔を見交わすことのできる精神をはぐくみ、サポートし、そして、そのような気持ちを持った人たちと共に、患者さんや障がい者、家族の皆様を援助できることを願い、日常診療に従事しております。当院ではこころの治療として、一般的な薬物療法や精神療法の他に、こころを癒すための稲作ケアプログラムを構築・導入し、こころ病む方々や精神障がい者の生活を豊かにすることを考えています。さらに、緑・グリーン環境を重視し、グリーンケアホスピタルを目指してスタッフ一同が努力しております。今後とも、当院がこころに寄り添う治療機関として、持続出来ますように、ご支援ご協力をお願い申し上げます。

                              理事長 川室  優

皆様に信頼され地域を支える医療機関として如何にあるべきかを問い続けています。職員一人ひとりが心を一つにし、同じ気持ちで患者様と家族様そして利用者様に接する姿勢と医療実践あってこそ実現できます。創始から150年を数えようとする昨今こそ初心である常心と仁寿を大切にし、支えてくださった地域社会の人々に一層の優しさを差し上げつつ期待に応えることが、行って良かった受けて良かった医療です。そして時代を見つめ将来に亘って向上と革新そして進歩を求め続けます。

                              院長 烏帽子田 彰

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